札幌市、清田区で障がいのある方の回復期のリハビリテーションや、慢性の病気をお持ちの方の長期にわたる療養を支援いたします。

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真栄NEWS

ぽかぽか通信『介護保険 H17年10月改正から』

年4回、院内の編集員会より『ぽかぽか通信』が発行されております。
今回は平成17年12月発行分の1面記事のみご紹介いたしますが、2〜4面でも楽しい内容
の記事を掲載しておりますので、当院へお越しの際は是非お手にとってご覧下さい。

担当医画像介護保険 H17年10月改正から
医事課 主任  氏家 弘貴

 「少子高齢化のピークが予測される2015年に、国民が安心して過ごせる環境」ということで、現在の医療保険、介護保険の制度は改正が重ねられていますが、国政における基本的な構想は5年前に決議されており、現在は長期計画の3分の1の節目としての中間時点であり、まだまだ過渡期の直中にあります。
 現在、当院における介護保険サービスは、居宅系サービスのみ(短期入所を含む)となっており、併設事業所「しんえい」における支援事業、給付管理、訪問看護等と併せて、サービス提供を行っています。
 先日、平成17年10月1日施行の新たな改正があり、当院においては「短期入所サービス」の利用費用で、一部変更となる項目がございますので、まずは変更となりました内容について説明します。
 今回の改正は、「在宅生活でも係る費用は保険給付から外す」を基本とした変更内容で、大きく二つの給付項目(居住費と食費)が保険外へと変更されています。
 居住費は、水道光熱費(一般家庭における月間費用)相当分が保険給付から減算され、「居住費(当院のような短期入所の場合は「滞在費」)」として、利用者様が実費負担することとなります。 以前からも、食費は食事の材料費相当分を、「食事材料費」として利用者様が実費負担されていましたが、さらに、調理などの費用相当分が追加されて「食費」と名称変更され、食事に係る基本費用全体が実費負担となります。
 当院での短期入所利用時における滞在費と食費は、以下の通りとなっています。

          <改正前>              <改正後>
 ・滞在費   介護保険内での給付         滞在費(光熱費など)
          1割負担       →    ¥320円/1日につき
 ・食費    食事材料費(材料費のみ)    食費(材料費と調理費など含)
        ¥780円/1日につき  →  ¥1,380円/1日につき

 以上が当院における「平成17年10月介護保険改正」での変更内容となります。
 他の介護保険施設においては、居住環境の基準変更(相部屋である多床型から個室であるユニット型への転換)等がありますが、施設入所(特養ホームや以前の当院の介護病棟など)が該当の改正内容となっていますので、現在、当院においては、この基準変更は該当していません。
 今後も保険制度維持のため、保険料は徴収の対象と徴収額が拡大、逆に保険給付は対象と給付額を減少、負担は増加といった内容の改正が予測されます。来年度には医療と介護の改正があり、医療でも今回の介護保険改正と同様(居住や食事に係る費用は保険給付から外す)の審議がされています(詳細の議決はされていません)。
 「審議」と「議決」には注意をして、今後の情報に注目です。

2005-12-02

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