真栄NEWS
ぽかぽか通信『備えあれば憂いなし 〜ノロウイルス対策〜』
当院では年4回、『ぽかぽか通信』を発行しております。
今回は平成19年6月発行の『ぽかぽか通信』1面記事をご紹介いたします。
2〜4面でも楽しい内容の記事を掲載しておりますので、当院へお越しの際は是非お手にとってご覧下さい。
| 備えあれば憂いなし 〜ノロウイルス対策〜 |
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真栄病院 院内感染対策委員会 | ここ数年、ノロウイルスによる感染症や食中毒が急増しています。当院でも毎年のように、患者様から感染症が発生し、その対策に頭を悩ませてきました。そ
こで、ノロウイルスについての知識を深め、また当院の取り組みを紹介させていただき、ご家族様への二次感染を防ぐ為の話をもさせて頂きます。
☆ノロウイルスとは?
- 幅広い年齢層において感染性胃腸炎を起こします
- ノロウイルスはすごく小さいウイルスで人の腸管内でのみ増殖します
- 100個以下という小量で感染します
- アルコール消毒では死滅しません
- ノロウイルスに1度罹ったからといって免疫はできません
- 常温で2週間は生存しています
☆ノロウイルスにはどうやって感染するの?
経路1 |
人のふん便中のノロウイルスが、下水処理を経て川から海に運ばれ、二枚貝の内臓に蓄積されます。それを、十分に加熱調理しないで食べると感染します。 |
経路2 |
ノロウイルスに感染した人が、十分に手洗いを行わずウイルスが手に付いたまま調理をすると、食品が汚染され、その食品を食べた人が感染します。 |
経路3 |
ノロウイルスを含むふん便や嘔吐物を処理した後、手についたウイルスや、不適切な処理で残ってしまったウイルスが、口から取り込まれ感染します。 |
☆ノロウイルスに感染したときの症状
24〜72時間で、下痢・嘔吐・腹痛・発熱などの症状が出ます。通常3日以内に回復しますが、ノロウイルスは感染してから1週間程度ふん便中に排泄され続けます。
☆死滅させる方法
- 85度1分以上の加熱をする
- 次亜塩素酸ナトリウム液(ブリーチ10mlを水3・に薄めた液)に10分以上漬け込む
☆当院の取り組み
『感染患者及び感染と疑われた患者が出た場合、初期段階(1人目又は2人目まで)で食い止め、患者を増やさない(院内感染を防ぐ)!』
- 感染者が出た時に備えて、嘔吐物等の処理する為のキット及びマニュアルを作成
- 職員に研修を行う
- 出勤時・退席時のうがいと手洗いを含め、1作業1手洗いの強化
- 健康管理
☆家庭できる注意事項
- トイレ後の手洗いをしっかり行いましょう。
下痢をしていなくても、ノロウイルスに感染している場合があります。
- 二枚貝を生で食べず、しっかり加熱調理しましょう
牡蠣を生で食べる事は避け、フライ・鍋料理で楽しみましょう
- 帰宅後は、必ず手洗いとうがいをしましょう
- 吐気、嘔吐、下痢をした時はノロウイルスを疑い、病院に罹りましょう
☆お見舞いに来る際の注意事項
- ノロウイルスを疑うような吐気、嘔吐、下痢の症状が出た場合は、体調がもどるまで、1週間位お見舞いをみあわせて下さい
- 来院時には、患者様のところに行く前に、しっかり手を洗いましょう
また、お帰りの際にも手を洗いましょう
- ノロウイルスが蔓延している病棟では、ご面会をお断りする事があります。その時はご協力をお願いします
最後に、ノロウイルス以外にも、院内感染についての情報が1階と各病棟に掲示されます。読んでいただき、ご協力をお願いします。 |
2007-12-05
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