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ぽかぽか通信『介護療養型老人保健施設”しんえいの杜”のエピソード』

当院では年4回、『ぽかぽか通信』を発行しております。
今回は平成21年12月発行の『ぽかぽか通信』1面記事をご紹介いたします。
2〜4面でも楽しい内容の記事を掲載しておりますので、当院へお越しの際は是非お手にとって ご覧下さい。

担当医画像介護療養型老人保健施設”しんえいの杜”のエピソード
しんえいの杜 副施設長  長澤 大七

 我々が普通使っている言葉に仏教用語の三世、即ち過去、現在、未来と言う単語があります。各宗派によっても違いますが、日蓮宗の私は念仏を唱える前に必ず鐘を3回打ちます。また、私が所属しているライオンズクラブでも、会の始めと終わりには鐘を3回打ちます。これの意味する所は上記の過去、現在、未来のことで過去を振り返り、謙虚な気持ちで反省反芻し、それを糧にして現在を心豊かにして物事を処し、未来にロマンを求めて羽ばたきなさいと言うことではないかと私は思います。
 私達の介護療養型老人保健施設“しんえいの杜”の創設のエピソードも、また現状もすべてこの過程を踏んでいると思います。
 私達の老健での準備期(過去)は皆さんもご存知のように新しい建物での老健施設ではなく、既存の病棟を遣繰算段しての施設つくりでありましたので、患者様の移棟、スタッフの移動等との計画を何回となく行われました。それに携わった院長を中心とするスタッフの方々の血の出るような努力は如何ばかりであったかと察するに余りあるものがあります。各病棟の患者様の入れ換え、転棟、改築、移棟それに伴うスタッフの移動と物品の移設等々、有島武郎の「生まれいずる悩み」そのものの如く苦労の末誕生したのが“しんえいの杜”でした。
 私と同じ職場で仕事をしていた師長のリーダーシップはすばらしく、前線の参謀兼切り込み隊長の感がありました。今でもその奮闘ぶりは脳裏に映ります。感謝致します。
 平成21年3月1日にスタートして57人(H21.11.11現在)の入所者で95%です。 皆さんもご存知の石の上にも3年と言う諺がありますが、まだ1/4にもならない年月で師長を中心に主任を始めとしてのスタッフ約40名が心を一つにして、思いやりのある介護に専念してきた結果だと思います。
 患者様に喜んで貰っております。私達の介護は、上下の隔たりなく、お互いにグー・チョキ・パーの関係にあることを認識し、核としてチームワークを築き、それを生かしている証だと思います。また試行錯誤をしながら、その都度ディスカッションを行い、学習を繰り返し前進する姿勢が患者様の満足度を押し上げている結果につながっていると思われます。
 ラグビーのチームワーク造りの合言葉に「one for all,all for one」即ちみんなの為の一人、一人の為のみんなと言うことで、ラグビーだけでなく、各々の職場でも通用する言葉だと思います。即ち仲間への思いやり、いたわり、信頼を意味していると思われます。
 私達も毎日の朝礼で、報告事項、連絡事項を聞いた後に、接遇目標を声高らかに斉唱しております。
 1) 統一したケアができるチームワークを築きましょう。
 2) 互いを尊重し思いやる心を持ちましょう
と、一人の力は弱くてもお互いに力を出し合い、いたわり合って今日一日の介護に精進し、その任を遂げることが我々に与えられた誇りある任務であると思います。
 私の好きな言葉に論語にある「恕」があります。おもいやりと言う字です。即ち「恕」は愛、誠、仁に通じます。私は恕、信頼、和を座右の銘としています。これからも力を合わせて“しんえいの杜”を築きましょう。

2009-12-02

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