真栄NEWS
ぽかぽか通信『『認知症サポーター』が誕生しました』
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『認知症サポーター』が誕生しました
〜認知症の現状と倍増の危機〜
しんえいの杜 師長 関根久美子 |
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厚生労働省の推計から、全国の認知症高齢者の人数は05年の約205万人から、団塊の世代がすべて65歳以上となる2015年時点で1.5倍の約302万人に上ります。2035年には2.2倍にあたる約445万人になることが分かりました。85歳以上の高齢者では4人に1人がその症状があると言われています。 こうしたことから、最近では、社会的に大きな関心が集まっており、認知症については報道などにより取り上げられる機会も多くなりましたが、認知症になると何もわからなくなる、何もできなくなるといった誤解や偏見により、苦労されている認知症の方や家族の方は、まだまだたくさんおられます。 今、日本は超高齢社会といわれ、高齢者と共に認知症は増加の一途をたどっています。真栄病院・しんえいの杜も、以前に比べ認知症の方々が多く入院・入所されるようになりました。私たち職員も認知症について理解し、正しい医療・看護・介護の提供を求められていると感じていました。職員全員が地域の一員として、認知症の方やその家族を支えていこうという考えで「認知症サポーター養成講座」を4月に開催しました。
❀認知症サポーターって何? 認知症を正しく理解し、認知症の方やその家族を見守る「応援者(サポーター)」のことです。 ❀認知症サポーターの活動ってどんなことをするの? 地域や職域団体等を対象に、認知症の正しい知識や、つきあい方についての講義を行う住民講座・ミニ学習会です。特別な活動ではなく、ひとりひとりが日常生活の中でできる事、地域で困っている人を見かけたら声をかけるなど、自分でできる範囲で結構です。 ❀認知症サポーターになるにはどうするの? キャラバンメイト(認知症養成講座を行う専門の講師)の先生から認知症の基本的な知識や接し方などを学びます。 講座終了後に『オレンジリング』が渡され、『認知症サポーター』の印となります!
今回は、グループホーム「トトロの杜」の総合施設長である住友幸子先生をはじめ、数名の講師の先生方のご協力で養成講座を開催することができました。真栄病院&しんえいの杜スタッフ全員(受付の事務職員から掃除の方や売店の方まで)が、めでたく「認知症サポーター」として誕生しました。 今後は、院内・施設内だけでなく、地域でも認知症の方々を支えていこうと思います。
♥♥ 心に残ったお言葉・・・・・ 『「認知症という病気」を看るのではなく、認知症の「人≒人間≒人生」を看て下さい。』 介護の原点を感じるお言葉でした ♥♥
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2011-07-20
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