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ぽかぽか通信『10万円の収入アップはいくらの得?』

 

担当医画像 『10万円の収入アップはいくらの得?』
診療部 部長 小笠原俊実

 

 今回は少し、あなたのお金の話をしましょう。

給料アップ!うれしいですよね。もし、あなたの給料が月にして、8,330円上がると、年にして約10万円上がることになります。バカにならない額ですよね。
 ではその、あなたの10万円についてちょっと考えてみましょう。あなたは年10万円給料が上がるのと、年に10万円節約するのはどちらが得か知っていますか?
 税金にはからくりがあります。 ちょっと見てみましょう。
 とにかくまず、わかりやすい額で、年収500万円の人を例に計算(2009年、社保・年金加入者の場合)してみましょう。

●年収500万円の人(社保・年金加入者)の諸税金と年収に対する割合
所得税:150,500 円
住民税:253,000 円
 計 :403,500 円(年収500万円の 8.07%)

となり、税金の合計は403,500円で年収の8%ちょっとです。
 では次に、あなたの年収が500万円から10万円増えた場合(つまり、あなたの年収がもし、510万円になったら!)の税金の増加額と、増えた10万円に対する税金増加額の割合を考えてみましょう。
 結論から言うと、税金増加額は14,000 円で、税金の合計は417,500 円になります。
 これは、あなたの年収510万円(500万円から510万円に増えた場合ですからね)のうち417,500 円が税金に取られるわけですから、税金の合計の年収に対する割合を計算してみると8.19%となり、これも年収の8%ちょっとというところですね。
 累進課税制度を採用した日本の税制の中では、年間の稼ぎが10万円程度増えても、多くの場合は税率の変更はないはず(つまり、あなた年収がたまたま税率のアップする額をまたがないかぎり、同じ税率で稼ぎが増えた分だけ実際の税金が増えるはず)なのです。
 ではここで視点を変えて、その同じ場合の税金を増額分に注目して見てみましょう。
 先ほど、増えたあなたの年収10万円に対する税金増加額は14,000 円であると書きました。当たり前に計算するとこれは、じつは増えた10万円のうちのなんと14.00%!に当たります。
「えっ、8%ちょっとじゃなかったの?」
 そうなんです。
 不思議なことに税金というものは年収の最後の部分(つまり増えた部分)にかかってくるようなのです。
 つまり、全年収に対して8%ちょっとの税金を払っているはずでも、年収のうち最後の10万円(増えた分)にはなんと14%もの税金がかかっていますから、年収500万円のあなたがあと10万円多く稼いでも、そこから14,000円もさっぴかれて、あなたの懐に入るのはそのうちわずか86,000円なのです。
 でも給料なんかアップしなくても、もし年収500万円のあなたが10万円を節約したら、その100,000円は無税で丸まるあなたの懐に入ります。 こっちの10万円には税金はかからないのです。
 税金というものは、あなたが稼げば稼ぐほど思っている以上に多くなるのです。1万円を増やすのと節約するのでは、実質的なあなたのメリットに違いがあるのです。しかも稼げば稼ぐほどこの違いは大きくなります。
 同じ額面上10万円浮かせるのでも、そこから14,000円の税金を払うのと、税金は払わないの(税金0円)では、あなたならどっち?
 えっ。収入も増やした上で節約もしたいって…
 それもそうですよね。

2012-12-12