家庭での生活が困難な高齢者が、職員と共に食事の支度、掃除、洗濯などして生活できる第2のお家。札幌市西区西町にあるグループホーム西まち

札幌市西区西町北8丁目1番25号
TEL011-661-5531

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西まち便り

西まち便り平成17年8月号

平成17年8月号

拝啓 今月はホーム長に代わり、初めてお便りさせていただきます、2階梅ユニット 村井加奈です。
 土用明けの暑さと一段と厳しく、私どももこの暑さには少々参っていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。幸い、入居者の皆さんは、寝苦しい夜でもしっかりと睡眠がとれ、食欲も落ちることなく、今のところ夏バテ状態の方は見受けられません。
 さて、先月は7月21日(木)にサッポロさとらんどへバーベキューをしに行ってきました。梅ユニット・竹ユニット合わせて、入居者さん16名、家族8名 参加で、カンカン照りの太陽の下、焼きそばやジンギスカンなどをお腹いっぱい食べました。行く前は「バーベキュー?それってなんのこと?」と言っていた入 居者さんも、レクリェーションに初参加の入居者さんも「こうゆうのもいいもんだな。」と言ってくださいました。食後は少しの時間ですが、木陰で休んだり、 広大な敷地の中を散策したり、日光とマイナスイオンをたっぷり浴び、皆さん少し顔色が良くなったような…?帰りには、ソフトクリームを食べに行くことに。 お腹いっぱい食べたので、「もう入らないかな?お腹壊さないかな?」と思いましたが、皆さん「食べたい!別腹!」とのことで、バスの車中でソフトクリーム を食べました。「さっぱりした。」と入居者さんのご満悦の表情を見て、スタッフも皆疲れが吹き飛んだ思いがしました。
 今回のレクリェーションを通して一番嬉しかったことは、ホームに戻って、入居者さんが「我が家に帰ってきて、ほっとした。外にでてみたから、うちの良さ がよくわかるわ。」と言ってくれたことです。一緒に生活してまだ8ヵ月ほどですが、「我が家」という言葉からここを「安心できる場所」と認めてもらえた気 がして、今後も他の入居者の方にもそう思って頂けるように頑張っていこうという励みになりました。
 いつも笑顔が溢れているような明るいホームを日々、目指していますが、以上のような楽しいことばかりではなく、時には悲しいことも乗り越えなければならないということを改めて思い知った7月でした。
 当ホームでご家族、ホーム長に見守られながら静かに息を引き取られた入居者さんがいます。病状の急変でどうにも止めることはできず、救急車を呼び病院へ 行き延命処置を受けるよりここで自然にと、ご家族も希望され苦しむことなく眠るように逝きました。他の入居者さんたちには精神的なダメージを考え“入院し ている”という風に話をしていますが、いまだに心配し戻ってくることを期待している方もいます。「死」というものは、人間誰しも切っても切り離せないもの で、特にお年寄りとのかかわりの中でスタッフ皆覚悟していたつもりです。しかし、約八ヶ月ほどの短い期間、生活を共にし実際に「死」を直面したとき、まる で家族を失ったかのような悲しみに包まれました。あらためて、その方から元気や優しさなど色々なものを分けてもらっていたんだなと感じました。とても寂し い気持ちですが、その方が残してくれたものを私たちはしっかりと受け継いで、今後のケアにいかさなければと思っています。入居者さんが亡くなったときも、 もし、「人生の最終ステージをここで過ごしてどうでしたか?」と尋ねることが出来たなら、なんと返事が返ってくるのだろうか?「幸せだった」なんていい返 事ならいいな、と思いました。ときどきそのことを振り返り、入居者さん一人ひとりの希望を大切にし、日々の生活を支えていきたいと思います。
 最後に心よりのご冥福を申し上げます。

敬具

梅ユニット主任 村井 加奈

豪華なバスに乗り“さとらんど”で焼肉パーティー!レッツゴー!いつも仲良し、ハイ・ポーズ!外で食べる焼肉も格別!
自家製カキ氷ですよ〜、おひとついかがですか〜今日も元気に、いち!にっ!さん!これから公園散歩に行きます、まず一息ついてから…

2005-08-01