家庭での生活が困難な高齢者が、職員と共に食事の支度、掃除、洗濯などして生活できる第２のお家。札幌市西区西町にあるグループホーム西まち

平成20年10月号

拝啓
　秋冷の候、暖かい時期はあっという間に過ぎてしまうもので、朝晩冷え込むようになってきましたね。ここ最近では、朝の挨拶の代わりに、「今日は寒い日だね。」という声が多く聞かれるようになっています。
　先月は、十四日にささやかではありますが、敬老祝いを行ないました。５匹のこぶたのチャールストンは、恥ずかしながら、町内会の敬老祝いでも披露させていただき、グループホーム「西まち」を充分アピールできたと思います。ホーム長にいたっては、苫小牧に住んでいるご自分のお母さんの前で一人で披露し、その後、その町内の敬老祝いにかりだされ、またそこでもすごいことに、一人で踊ったということでした。ホーム長の度胸の良さに、どこまで私たちスタッフがついていけるか、心配になってしまいました（笑）。
　また、十七日には午前、午後に分かれ短時間ですが、円山動物園に行って来ました。梅ユニットのＡさんは、外出となるといつも「具合悪い、いきたくない」とおっしゃるのですが、行ってしまうと、帰りは割りと満足され帰って来ます。今回もまた、最初はとても嫌がっていました。動物園についても、動物には興味なし、といった様子で、表情暗く、トイレを訴えたり、帰りたいなどといっていました。しかし、「ちょっと一休み」と入ったカフェでソフトクリームを食べようと声をかけると、表情は一変！ニコニコして、ソフトクリーム完食です。カフェのオシャレな雰囲気も手伝って、優雅なひと時を過ごせ、とても満足して帰ってくることができました。
　先ほどのＡさんですが、何気ない会話の中から、「私、昔タイピストだったのよ！」ということをおっしゃっていました。開設当時から入居してらっしゃるかたでしたが、そんな話を聞くのは、初めてでした。普段私たちは、入居者さん達の現在の姿ばかりに目を奪われてしまっていて、ましてや、四年も一緒にいると、昔の姿を知りたいという興味も薄れてきてしまっていたと反省しました。そこで、ご家族の皆さんにお願いがあるのですが、入居者さんの若かりし頃の写真がありましたら、お話の種にお持ちいただけないでしょうか。もしかしたら、ご家族の皆さんも知らない話等が聞けるかもしれません。

敬具

梅ユニット主任　　村井　加奈

敬老祝いにて5匹の大豚とチャールストン!!を披露！

敬老祝いにて、紅白餅作り！祝いもちを配りました

円山動物園内、ソフトクリームもおいしかったけど揚げパン最高!!

円山動物園正面入り口前にて

ひとりあやとりだって、まだまだ現役です

甘〜い甘〜いとうもろこし“皮は剥いたけど、ひげはこれでいいですか”と聞いています