家庭での生活が困難な高齢者が、職員と共に食事の支度、掃除、洗濯などして生活できる第2のお家。札幌市西区西町にあるグループホーム西まち

札幌市西区西町北8丁目1番25号
TEL011-661-5531

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西まち便り

西まち便り平成21年4月号

平成21年4月号

拝啓
 うららかな春の陽射しが心地よいこの頃で、何をしていてもウトウトと気持ちよく眠たくなってしまいそうな季節になってきました。「グループホーム」は、「入居者さんと共に生活する場」、であると私自身考えていましたが、当ホーム開設当時より現在に至るまでの間、認知症の進行や、老化にともなう身体機能の低下、その他の病気による機能低下など、それぞれにかかる介護の時間が多くなり、「共に」からは、かけ離れてきてしまっている現実があるのではないかと感じるこの頃です。介護する・される場というような状況で、例えば、食事一つとっても、調理、盛り付け等の準備や食後の歯磨き介助、食事の後片付けと、殆どスタッフが行ない、そして梅ユニットでは、食事を自分で食べられない方が五人いらっしゃり、朝や夕食時は、スタッフ一人で左右二人の食事介助をしながら、自分も食べています。
 本来は、入居者さん個人個人がどのように生活したいかを私達が汲み取って介護計画を立て、本人、またはご家族の同意をいただいてその介護計画をもとに、私たちは介護にあたるわけです。主役は入居者さんで、私たちスタッフは、サポーターです。しかし、現実は、先月のように外食へ出かけたり、暖かくもなってきたので、外へ散歩に行ったりしたいと思っている入居者さんもいらっしゃると思うのですが、三食食べていただき、排泄していただき、入浴していただき、と極端にいうと生きるための最低限の事だけに追われ一日が終わってしまう現状です。
 介護量の増加に伴い、スタッフも人間ですから、疲れたり、落ち込んだりして、質の面での不安がどうしても出てきてしまいます。人手不足という施設側の都合を入居者さんに押し付けているのではないか、という風に申し訳ない気持ちになることがあります。
 日々私達が出来ることと思うには、どんなときでも「笑顔」だけは、忘れずにいようという事です。「笑顔」があれば、入居者のみなさんには少なくとも、ここに居てよかった!と思っていただけるのではないか、また、スタッフにとっては、心の余裕につながると思うからです。
 三月は、WBCでホーム内は入居者さん、スタッフ、ご来客の方までも一緒になってテレビに釘付けになり、盛り上がりました。日本の優勝が決まったときは、外の陽気以上に熱くなり、万歳をみんなでしました。このような共に笑顔になれる場面を少しでも作っていけたらと思います。

敬具

梅ユニット主任  村井 加奈

春の”瑞宝双光章”を受賞しました。お茶作法が身についています。本職は看護師ですが、握り寿司の腕前はGoodです!
毎日毎食お手伝いしていただいています。おひな祭りもカルタ取り中!足浴はとても気持ちいい〜!

2009-04-01