理事長あいさつ
自分自身や身近な人が病気になったりすることで、「健康である」ということの大きな関心を持ったり、「生きる」ということに新たな価値観を持つことがあるのではないでしょうか。
医療の進歩は長寿をもたらし、少なからず健康を取り戻すことが出来るようになりました。しかし、その一方で病気は複雑となり、いくつかの病気を併せ持つ方も増えてきています。
このような中で、たとえ慢性の病気や大きな障がいを持ったとしても、私たちは社会や家庭の中で大きな役割を担い、自立した生活を築くことが大切だと思います。当院は、病気や障がいを持った方が少しでも自立した生活を築くことが出来るよう、リハビリテーションを中心としたケアに積極的に取り組んでおります。
高齢の方や障がいを持った方が病気を患うと生活能力が急激に低下してしまうことが多く、病気の治療とリハビリテーションを安心して受けられる病棟機能が大切と私たちは考えています。
疾病の発症が年齢を問わず、また日々進歩する医療の恩恵も年齢問わず受けられることになっています。
私たちの担う医療にもこの変化が必要と考えております。一般病棟ではやや病状の重い方の治療を担い、回復期リハ病棟では急性期の疾病の治療後の病状管理とリハビリテーションを担い、長期療養病棟では進行性や再発するような改善の困難な方の治療と生活能力の低下を少しでも遅らせるように関わっていくことを目指しています。
病気の回復とともに日常生活能力の改善、さらに地域での生活を再建できるように、私たち職員は支援していきます。病気や障がいを抱えてしまった方が一人でも多く笑顔で活きいきと生活することが出来ますよう、切に願っております。
理事長・院長小笠原 俊夫